日本損害保険協会によると、火災保険は「住宅火災保険」「住宅総合保険」のどちらにも火災・落雷・破裂爆発・風災・ひょう災・雪災が含まれます。ただし風災・雪災は「一定額以上に達するもの」を補償する商品と、一定額未満でも補償する商品(全額補償型・免責金額設定型)があり、契約によって違います。地震・噴火・津波による損害は地震保険の対象です。
火災保険の補償の種類
| 補償 | 住宅火災保険 | 住宅総合保険 |
|---|---|---|
| 火災、落雷、破裂・爆発 | ○ | ○ |
| 風災・ひょう災・雪災 | ○ | ○ |
| 水災 | - | ○ |
| 飛来・落下・衝突、水濡れ、騒じょう等、盗難 | - | ○ |
上の表は日本損害保険協会「火災保険」ページの区分です。最近の商品は補償を選んで組み合わせる形式も多いため、実際の契約は保険証券と約款で確認します。また、火災保険は建物と家財を分けて契約するので、屋根の被害で使うのは「建物」の契約です。
「一定額以上」と免責金額の違い
日本損害保険協会は、風災・雪災による損害について「一定額以上に達するものであれば補償の対象としています」と説明したうえで、「一定額(一定割合)以上に達しなくても補償する商品もあります(損害額の全額を補償する商品や、一定の免責金額を設定している商品があります)」としています。
SOMPOダイレクトのコラムでは、古い「フランチャイズ方式」の例として損害額20万円以上で支払う方式を挙げ、30万円の損害なら全額、19万円なら支払いなしになると説明しています。免責金額方式は、損害額から免責金額(自己負担額)を差し引いて支払う考え方です。
屋根の損害額が15万円(仮)の場合、「20万円以上で支払い」の契約では支払い対象外、「免責金額5万円」の契約では15万円−5万円=10万円が支払われる可能性がある、という違いになります。実際の支払額は保険会社の損害調査で決まります。
経年劣化による雨漏りは対象外
SOMPOダイレクトは「経年劣化が原因の雨漏りは、火災保険の補償対象外です」と明記しています。台風の翌日に雨漏りしても、原因が以前からの劣化であれば補償されないことがあります。被害を受けた日時・天候・壊れた箇所の写真を残し、保険会社の調査で原因を確認してもらう流れになります。
請求期限と注意点
- SOMPOダイレクトは「保険金の請求期限は事故発生から3年以内と定められています」と説明しています。期限や手続きは契約先の約款で確認してください。
- 日本損害保険協会は「保険金の請求は、加入者ご自身で!!」と呼びかけ、修理業者との契約より先に保険会社・代理店へ相談するよう案内しています。
- 地震・噴火・津波による屋根の損害は火災保険ではなく地震保険の対象です(日本損害保険協会「風水雪災等による損害を補償する損害保険」)。
相談先・申込先の選び方
補償の有無は保険会社・代理店にしか判断できません。修理業者の見積書は、保険会社に損害額を説明するための資料の一つとして使います。保険会社の対応に納得できないときは、日本損害保険協会のそんぽADRセンター(03-4332-5241)に相談できます。修理の依頼先を決めるときは、保険金の見込みではなく、被害箇所・工事範囲・金額の根拠が書かれた見積書を比べてください。
保険の個別の補償可否を判断する記事ではありません。必ず契約先の保険会社・代理店で確認してください。
PR(広告)
屋根・雨漏りの見積もり先の例
雨漏りの位置写真と発生した天候をメモしてから、2社以上に現地調査を依頼すると比較しやすくなります。
リンク先で申し込みや問い合わせがあった場合、当サイトに報酬が支払われることがあります。料金・対応地域・保証などの条件は、必ず各社の公式ページと見積書で確認してください。
参考にした公式情報(確認日:2026-10-12)
- 日本損害保険協会「火災保険」
- 日本損害保険協会「風水雪災等による損害を補償する損害保険」
- SOMPOダイレクト損害保険「火災保険の選び方」コラム(台風・雨漏りと補償、2026年9月2日更新)
- 日本損害保険協会「住宅の修理などに関するトラブルにご注意」
- 日本損害保険協会「そんぽADRセンター(相談窓口)」
制度・番号・受付時間は変更されることがあります。最新の内容は各リンク先で確認してください。
費用と条件を分けて、ひとつずつ確かめよう。